ハードコアに在宅ワークにかじりつく At Home Hardcore

仕事は好きだけどオフィスはキライな在宅ワーク歴10年のヒト

よくわかんないし、在宅ワークは中古PCでいいか…という悲劇を無くしたいんだ。

[出典]:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/x2Z0uNj-Quo

 

まぁタイトルで言いたいことの9割を網羅してしまったわけだが。

これまでPCを長く使ってきた人、それなりにこだわりを持ってPCを選んできた人であれば、突然在宅ワークが開始になったり、何かのタイミングで自宅で働くことになったとしても、それほど困らないだろう。
それがたとえ、「これからPCを購入する」という段階だったとしてもだ。
なぜなら、「どのようなポイントに気をつけて選べばいいかがある程度わかる」からだ。

しかし、世の中の人みんながPCに詳しいわけではないし、PCを選ぶポイントを網羅しているわけでもない。

これまでPCを全然使ってこなかったのに、あるタイミングで突然、自宅でPCを使って仕事をするということになった場合、いったいどうすりゃいいのさっていう困惑にぶち当たることは想像に難くない。

ちなみに、ノートPCがいいのかデスクトップがいいのかタブレットがいいのかみたいな話は、以下の記事で解説しているので参考にしてほしい。

 

athomehardcore.hatenablog.com

 

さて、そんな初心者には難易度の「高いPC選び」だが、何故か、何故か一定数「中古でええやろ」という層がいる。
特に注意が必要なのは、メル◯リとかヤフ◯クとかで、「初心者用PC」とか銘打って出品されてる中古ノートPCとかに、「初心者用なら私も使えるかも♪」と無邪気に喜んでしまうタイプだ。

結論から言おう。絶対にやめておけ、だ。

そもそも中古PCが初心者におすすめなわけがないという話。

さて、そもそもの話として、中古PCってどんなところで売り買いされていて、どんな人たちがそれを買いに来るものだったのかという話をしよう。

時間を巻き戻して、ときは2000年代、ようやくパソコンが一般に浸透しきってきたタイミングだ。
この頃にはWindowsはXPあたりが主流で、個人でもインターネットやメールが使い放題になったり、ちょっとしたネットゲームが遊べるようになってきたり、テキストサイト(今で言うブログ)なんかが一部界隈で流行したころだ。

この頃、中古PCはアホほど安かった。
ただし、中古PCとは「完動品」を指すものではなく、基本的に「ジャンク品」、つまり「そのままでは使えないもの」を意味していた。

そのままでは使えない中古PCがなぜ売りに出されるのかといえば、買う人がいるからなのだが、じゃあ買う人はなんでそれを買うのか?という話になる。
当然飾っておくためではない。
自分で部品を取り出して交換したりメンテナンスしたりして、自分の力で動かす技術と知識があるからだ。

そして、そういう中古PCを取り扱っているところに買いに来る客は、もれなくいわゆる「PCオタク」であり、ちょっとした修理や部品交換なら、ショップの店員より下手したら詳しいみたいな客が大半だったわけだ。
コレ何に使うんや?みたいなケーブルをわざわざアキバあたりまで買いに来るみたいな客。
アニメオタクとは違うベクトルの人々である。
中古PCとはもともと「そういう層」に向けて、「そういう店」が扱う商品だったわけだ。

 

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でもいま令和だし!たくさん出品されてるし!

しかし今日では、確かに中古PCは一般にフリマサイトとかPCショップなんかでもそこそこ扱われていたりする。
しかし、じゃあなんでそのPCが中古に出されたのだろうか?ということを考えると、要するに「使わなくなったから」である。
別に壊れているとかの話ではない。
基本的には「スペック不足」「バッテリー劣化」などが主な理由で、要するに旧式化したから売りに出したものが販売されているということ。

こういうPCにたとえばWindowsを消してLinuxを入れてコマンドラインの練習するとか、自宅内で無駄にファイルサーバー立てたりとか、ちょっとヤバめのファイルとかアプリを扱う人がサンドボックス環境に使うとかならまぁ話はわかる。

しかし、仕事に使うものとしてこういうPCは基本的に、「不足」なのである。

どんな部分が不足なの?

何がアカンのか。
まず中古PC最大の問題はバッテリーの劣化と、それに伴う内部の部品へのダメージだ。
そこそこの年数使われていたものとなると、やっぱりある程度ダメージが蓄積しているので、新品に比べて突然故障するリスクがある。

続いて、CPU・GPUの力不足、これが致命的だ。
たいていの中古PCは、いわゆるゲーミングPCのようなモデルではなく、一般的なオフィスPCであることが多いのだが、そうなるとCPU性能(周波数あるいはクロック数)が極端に低い。
そしてこのポイントは、フリマアプリなどの商品タイトルには書かれていないことが多く、あとから「説明欄に書いてあります~☆」みたいなことを言われるケースがある。

 

フリマアプリでの商品タイトルで書かれる定番は、
「HDD(あるいはSSD)◯GB!メモリ◯GB!」
「美品!汚れなし!」
「Officeインストール済み!」
だ。

 

まずHDDとメモリの容量は嘘のつきようがないから、これは事実だろう。
だがいかにHDDやメモリの容量が多くても、CPUクロック数が少ないとガチで作業が遅くなる。

メモリとCPUクロックの違いは、そのまま「メモリ=手の数」「CPUクロック=頭の回転の早さ」だと思えばいい。
頭の回転が極端に遅いと、いくら手の数が多くても処理は早くならない。
たくさん持てるだけだ(Chromeのタブをたくさん開いてもクラッシュしないけど開くのめちゃくちゃ遅いってこと)。

美品!汚れなし!あたりはまぁ、好みとか許容量の問題もあるからね、そのへんは個人にお任せ。

そして最後、「Officeインストール済み!」、これもなかなかあくどい
通常、仕事に使う「Office」といえば、Microsoft Office一択だ。
一般に会社で使われるPCではコレが使われる。

一方で、こうしたフリマサイトで売られているPCは、要するにMicrosoft Officeで作られたファイルが読めるように開発された、「互換Office」と呼ばれるもの。
たとえば「Libre Office」とか「Open Office」みたいなフリーソフトであるケースが多い。
Kingsoft Officeの場合もある。

どの互換Officeも、「互換Officeとして見るなら」性能も上がってきているし、仕事に使えなくもないのだが、正直それらの互換OfficeをまるでMicrosoft Officeであるかのように誤認させるような書き方はそろそろ取締が入っても良いと思っている。
だって自分でインストールすればいいだけのものなんだから。

なお、互換Officeは、Microsoft Officeと完全互換ではないことにも注意を要する。
バージョンの違いとかでファイルが開けなかったり、作ったドキュメントのレイアウトが崩れてる、関数が壊れてるなんてことはザラだ。

中古である利点は、「安く手に入ること」というよりも、本来「自分でいろいろ弄って自分好みのPCを自由に作れる土台が安く手に入る」ということなのだ。

一般の仕事で使うPCを中古、ましてやフリマアプリなんかで手に入れようとすれば、ちょっとコストを抑えた代わりに、上記のような手間やリスクを背負うことになるわけだ。

 

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じゃあどうすればいいのさ!

やはりメーカー品が一番。どのメーカーがいいとかは議論のあるところ。
以下は個人的な感想。
私はマウスコンピュータを使っているが、BTOでスペック選んでオーダーできてすぐに届くし、そこそこ安い。
家電量販店なんかで売っているメーカーだったら、NECあたりは割りとハズレがないイメージだ。
東芝は悪くなかったけど、今はもうね…。
富士通は…うーん…どうしても富士通がいい?って感じか。
VAIOはカッコいいけど、まぁ好みの問題かな。
金が余ってしょうがない人ならPanasonicのLet's noteだ。
あれなら10年戦える可能性がある。(言い過ぎか?)

国産にこだわらないなら、ASUSあたりは安いわりに信頼性が高い。
私が未だにサブノートとしてときどき起動する「Transbook T90chi」というモデルは、かなり酷使したにも関わらず7年は生き残っている。

AcerASUSほどは信頼できないが、故障はあまりないイメージ。
MicrosoftSurfaceシリーズは実際ビジネスの現場で使われてるから、在宅でも使いやすいだろう。

Chromebookは安くて使いやすいが、あくまであれはChromebookというカテゴリであって、Windows機ではない。
職場がChromebookに理解がないならやめといたほうがいい。

Macbook?デザイン系ならいいんじゃないの(無関心)
…いや、それはひどいか。
基本的に事務用途に近いなら絶対Windows機がおすすめ。

アパレルとかで、処理する写真の発色が大事とか、Webデザインで色を扱うとかだったらMacbookも必要だと思うけど、そういう職種の人には釈迦に説法だと思う。

Dellコスパはいい。不良品に当たるみたいな話も聞くが、いいモノに当たれば長く使える。

RazerとかAlienwareとかのゲーミングを買える人ならそれもいい。
ピカピカ光ってかっこいいよ!ゲームもできちゃうしお得!
…まあ高いけど。

どうしても中古がいいの!という人は?

ここまで説明しても、それでもどうしても中古がいい!という頑固な人もいるかもしれない。
そうであれば、最後の忠告だ。
どうしても中古を買うなら、デスクトップにするべきだ。
いいか、「一体型」じゃないぞ。デスクトップだ。

デスクトップPCは一般的に、ノートPCよりも高性能なCPUを積んでいる(僅かな差だけど)。
その理由は、ノートPCはバッテリー消費を抑えるために、あえて省電力なチップを積んでいるから。
デスクトップはその制約がないし、バッテリーがないから劣化の心配もない。
それから、デスクトップは最悪一箇所が壊れても、パーツを交換して延命できる可能性がある。
まぁマザボが逝ったらおしまいだけど、モニターとかキーボードをお気に入りのにすれば、やがて新品のイケてるデスクトップに買い替えたときも流用できるからね。

というわけで、「よくわからん」って人ほど中古は買うな、大人しく新品メーカー製を買っておけ。結果的にそのほうが損がないという話であった。

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