デザイン系の企業やIT系の企業ならいざ知らず、実はごく普通の一般的な会社において、マウスやキーボードがすべてワイヤレスになっている会社というのは少ないんではないだろうか。
まぁ理屈はわかる。どうせ自分のデスクの他でPCを使うことはないのだし、電池だの充電だのと面倒な手間があるワイヤレスマウスやキーボードなど必要ないというわけだろう。
そしてこの考え方は、基本的に在宅ワークでも当てはまる。在宅ワークはあちこち出かける必要がない働き方であり、それゆえにマウスやキーボードがワイヤレスである必要性がないのは自明だ。
…なのだが。実は在宅ワークでもワイヤレスマウスが便利だったりする。
何を隠そう自分も有線派だった
見出しどおりだが、もともと私も有線マウス一択派だった。
無線マウスなんて、通信がうまく取れなくなって変な動きをしたり、肝心なときにバッテリー切れ・電池切れで使えなかったりと、良いことなど何もない、やはりLANもマウスもキーボードも有線 is 最強だと思っていたわけだ。
しかし、その考え方ももちろん間違いではないものの、場合によって無線のほうが自由度が高くなることもある。
マウス・キーボードを無線化して良かった点
じゃあ具体的に何が良かったのか?という話だ
配線のわずらわしさから開放される
まずはこれだろう。スマートフォンの無線充電と似通う部分があるが、やはり「コードがない」というだけで見た目はかなりすっきりして洗練されたように感じる。また、ケーブルがないためPCとマウスの間に多少空間があっても気にならない。
状況に応じて配置を簡単に変えられる
これは在宅ワークに限らないと思うが、たとえばデュアルディスプレイにしたり、イラストを書く人ならペンタブ・液タブを配置したり動かしたりするケースがあるだろう。私はライターだが、処理する内容が多く画面領域が足りない場合には、ノートPCにモニタを接続してデュアルディスプレイ環境にしている。有線だとコードの取り回しが問題になったり、配置を変えるたびにコードが邪魔になったりしてイラッとすることがあるが、無線ならその心配はない。また、私のように書類仕事もあるタイプの人は特におすすめだ。PCを見ながら書類仕事をする人は、マウスを置く位置に書類があれば手書き仕事もしやすい。このとき、有線マウスより無線マウスのほうが断然機動力が高い。
「遠隔操作もどき」な運用ができる
テレビとPCをHDMIなどで接続して、普段の事務処理はPC側のモニタで、映画やアニメなど映像を見たい場合にはテレビに出力してそれを見ている、というようなケースもあるだろう。こうした大型のディスプレイ機器・テレビと接続しているようなケースでは、無線マウス・キーボードが役立つことが多い。テレビや大型ディスプレイは、手元で作業をするノートPCやデスクトップPCと同じ距離感で見るには、距離が近すぎる。そのため、少し離れて操作をしなければならないことがある。このような場合、有線では離れられる距離に制限があるが、無線であればだいたい部屋のどこにいても操作が可能だ。
無線マウスなんて…と敬遠するのはしばらく使ってみてからでも遅くない
ワイヤレスマウスに対して抱いていた、「結局有線が一番でしょ」な印象は、ワイヤレスイヤホンを導入する前の心境によく似ていた。使う前はいろいろデメリットばかりが目につくのだが、実際使ってみるとその便利さがほとんどのデメリットを帳消しにしてくれるほどに便利だ。
これまで私と同様にワイヤレスマウス・キーボードを敬遠してきたという人はぜひ、しばらくワイヤレスマウスを体験してみてほしい。
ちなみに私が使っているワイヤレスマウスは、「ロジクール M650」だ。
個人的に、この手のPC周辺機器についてはとりあえずロジクール・ロジテックを選んでおけば外れはない。
参考まで。